受刑生活日記…のようなもの(2014/5/19~2014/5/31)
- 5/19
入所
受刑生活が始まった。あらかじめ通知された通り、時間までに大阪高裁に出頭し、その場で手錠をかけられて、大阪拘置所へ移送された。
って、福島から都島までの距離でも高速使うんだ。ちょっとびっくり。
拘置所に着いて、まずは全身の検査・持ち物の検査等あって、受刑生活についての説明を受ける。この段階では、「未決」状態なので(正確には拘束されているだけで、まだ正式に懲役/禁錮が始まっているわけではない)、前回(事故直後)、彦根拘置所に行った時とそんなに変わらない。
ただ、一点、変わったことが…
面談の時に、「もしかして…性的対象は男性の方?」と聞かれ、まー隠すようなことでもないわい、と、素直に「はい」と答えてしまったの。
なんか拘置所側、バタバタした挙句、独居房があてがわれてしまった。最初は雑居房のつもりだったんだろうなぁ。
何しろ、大きな施設なので、常に、収容者の出入りがあるらしく、全体にせわしなくって、ただひたすら待ち時間が長かったのを覚えている。 - 5/20
風呂。
入所して最初の風呂があった。一人ぼっちの風呂なので、結構寂しい。
食品願箋。
3度の食事以外の副食を購入することができるので、願箋を書く。
願箋というのは、刑務所/拘置所に収容者側からお願いをするときに、必ず必要になる書類で、専用の書式にマークシートを塗りつぶすだけの物から、全くの枠だけの自由形式のものまでさまざまなものがある。
副食購入用の物は、予めマークシート枠が記入されてて、フォーマットに従って種類と数をマークするようになっている。
もう忘れてるけど、数日先に入る分を頼めるんだったかな。
もちろん、通常の食事以外の副食分は自弁で、領置金から差し引かれることになる。
洗濯。
洗濯物を出した。
筋トレA。
室内で筋トレやった。
自分で決めたパターンA(上半身中心。腕立て伏せとか)で。 - 5/21
散髪。
ここ(大拘)に来て、初めての散髪があった。
日用品願箋。
日用品(文房具類や、身の回りの物)の購入願箋が入ったので、記入した。
これに関しては、ほとんど無駄になるんだけど…
洗濯。
洗濯があった。
筋トレB。
筋トレのパターンB(下半身中心。スクワットとか)をやった。 - 5/22
外運動。
大拘に来て、初めての外での運動があった。
ただ、刑務官に連れられて、外の、壁に囲まれた一画に連れ出されただけで、ぽっちであることには変わりない。
彦根の拘置所の時は、運動時間、他の拘留者としゃべれたんだけどなぁ。
食品願箋。
また食品願箋が入った。
2日に1回ぐらいのペースで頼めるのかな。
3度の食事、たんぱく質が不足気味のように思えるので、牛乳とかピーナッツとかを頼む。あと、野菜ジュースとかも。
洗濯。
洗濯があった。
毛布返却。
元々入ったとき、部屋に備え付けられていた毛布を返却することになった。
ちょうど今頃、季節の変わり目に該当するらしい。
洗濯返却。
出した洗濯物が返ってきた。 - 5/23
食品、切手着。
願箋でお願いしていた副食類と、日用品のうち切手が届いた。
新聞。
購入を依頼していた自弁新聞が入り始めた。(朝日新聞)
洗濯返却。
出した洗濯物が返ってきた。
新聞の願箋。
次回の新聞購入の願箋を出した。
手紙出す。
まずは大阪拘置所に入ったことを親に知らせるため、手紙を出した。
風呂。
相変わらず、風呂はぽっち。
洗濯。
洗濯物を出した。
こうして日記掘り起こしてみると、拘置所では出した洗濯物が返ってくるのは翌日とか翌々日だったらしい。(もう忘れてる)
筋トレA。
室内で筋トレのパターンAをした。 - 5/24
新聞。(夕刊の小説、読み始める)
届いた自弁新聞を読む。
夕刊の小説「精鋭」を読み始める。
SATを描いた小説だけど、結構、制服フェチの股間を直撃してくれるw
筋トレB。
筋トレのパターンBをやった。 - 5/25
新聞
届いた自弁新聞を読んだ。 - 5/26
新聞。
自弁新聞が入った。
日用品願箋。
日用品購入願箋を書いた。
日用品着。ノートに書き始め。
頼んでいた日用品が届いた。
その中にノートもあったため、早速日記をつけ始める。
つまりここまでの日記はこの日(5/26)に、それまでの日々を思い返してつけたもの。
備え付け書籍願箋。
部屋に備え付けの書籍(官本)を交換してほしいので、その依頼の願箋を出した。
手紙出し。
親あての手紙、2通目を出そうとして、書き始めた。
筋トレA。
筋トレのパターンAをやった。
洗濯。
洗濯があったので出した。 - 5/27
新聞。
自弁新聞入った。
食品着。
自弁の副食類が入った。
洗濯返却。
出した洗濯物が返ってきた。
筋トレB。
筋トレのパターンBをやった。
洗濯。
洗濯物を出した。
風呂。
風呂のある日だった。
食品願箋遅れて出す。
なぜか(とこの時は思ってた)食品購入の願箋が入らなくって、お願いして入れてもらったので、出すのが遅くなった。 - 5/28
受刑者扱いに。
この日、刑が確定して、ついに扱いが「受刑者」になった。
それまでは「未決拘留者」。上告するかもしれないから、有罪が確定しているわけではないけど、とりあえずの間、身柄を拘束している状態。
色々変わったけど、今から思えば、前日までの1週間ほどはゆるい拘留だった。
上下、上の下着、支給服。
今まで、服は持ってきた私服だったけど、この日から専用の受刑者の服。
今まで来てた服は、パンツ除いて丸々領置された。
風呂。
風呂のある日。風呂は今まで通り、週に2回入れる。
購入済み食品は捨てられる。
3度の食事以外、全く喫食はできなくなるので、自弁で購入した副食類は全部破棄させられた。
前日のうちに食べきっとけばよかった…と思っても後の祭り。
定規、下敷きは領置?
日用品の持ち物も、今までOKだったものが色々制限される。
定規とか下敷きとか問題ないと思うんだけど、領置になった。(これは、「一旦」ということのはず)
他、まだわからないこと多数。
この先どうなるのか、この時点ではまだまだ不安な状態。
新聞。
自弁新聞届いたけど、大拘ではこれが最後かな。
確定した次の日、移送。
で、この翌日にはいきなり、刑務所に移送だって。
どの刑務所かはこの時点で言い渡されていない。
手紙、午後は出せない。(書き直しか…)
そんなドタバタで、朝、出すつもりだった手紙が出せずじまい。
午後に申し出るけど、もう受け付けられないとのこと。
次出すとしたらこのへんの色々も含めて書き直して、移送されてからだな。
「受刑生活の心得」読む。
読んでおくようにと言われたこともあり、他にすることもないので、「受刑生活の心得」を読み込む。
今までも似たような冊子備え付けてあったけど、受刑者用の物に差し替えられた。 - 5/29
大阪刑務所へ移送。色々ありすぎ。
ついに移送された。
朝早く起こされ、移送された先は大阪刑務所。
堺にある、西日本最大の刑務所。
本来は、扱いが受刑者になっても、大拘に留めおかれ、そのまま正式な移送先を決めるらしいんだけど、この時は大拘が工事中で施設が手狭になっているため、このような措置が取られたらしい。
大刑で1ヶ月ぐらい、その後別の刑務所へ。
その大刑で1ヶ月ぐらい過ごす間に、最終的な移送先が決定され、送られるらしい。
大変そう。
とにかく、今までとはまた色々違って大変そう。
刑務官の怒鳴り声とかしょっちゅう聞こえてて怖いし。
とりあえず食品の出し入れで一苦労。
出される食事の出し入れ一つとっても、大拘とはルールが違う。
1日では覚えきれないので苦労しそう。
親族記入、裏面あった。失敗。
連絡する可能性のある親族を、予め記入して提出しなきゃならないんだけど、裏面があるのに気づかず、用紙の2枚目使ってしまった。
申告書関係、明日、辞書が届いてからにすればよかった。
他にも、申告書関係、色々書かなきゃいけないんだけど、書き終えてから「辞書が届いてからにすればよかった」と後悔してしまう。
あちこちひらがなだらけで、かなり格好悪い。
筋トレAちょっと。
筋トレのパターンAをちょっとだけやった。(バタバタして、全然時間がなかった) - 5/30
健康診断。
健康診断があった。どんな内容かは忘れた。(かなり簡単なものだったはず)
備え付け本、読み始め。
部屋に置いてあった官本を読み始めた。恐ろしくつまらなさそうな本だけど、他にすることないし。
筋トレB。
筋トレのパターンBをやった。
読売新聞。
官物の新聞の回覧。読売新聞だった。 - 5/31
備え付け本、読了。
部屋に備え付けの官本、早速一通り読み終えてしまった。
申告書類、書き上げ。
大刑に入所してすぐに書かなくてはいけない書類、一通り書き上げた。
読売新聞。
官物で、廻ってくる新聞、やっぱり読売新聞。(そりゃそうだ。日替わりなわけない)
うーん、苦手なんだけどな。(控えめな表現)
移送のお知らせ、書き上げ。
親族あてに通数外(所内から1月あたり出せる信書の数は決まってるんだけど、この移送のお知らせに関しては、その「ひと月当たり」にカウントしないとのこと)発信が、大刑に移送されたことを知らせるという用件に限ってできるので、まずは取り急ぎ書いた。
手紙書きかけ。
んでもって、普通の手紙を書き始めた。
数列はじめ~3万。
官本も読み終えてしまうと強烈に暇なので、ノートに数字を書いて遊び始めた。