用語集 その2

  • 制限区分

受刑者は1種から5種までの制限区分に分けられていて、名札バッジの色で区分けされます。
色によって、月当たりの面会回数・信書の発信回数、居住スペース(1種だと準解放居室だとか)等が変わってきます。
これはあくまで加古川刑務所の場合で、Webとかで見てると、ほかの刑務所ではまたちょっと違うようです。

5種 - 黒。加古川ではまず見ない。よほど重い懲罰を受けた時だとか。
4種 - 白。入所後、訓練工場期間中はこれ。まれにその後、懲罰等でこれに落ちる者がいる。
3種 - 黄色。実際に作業する工場に配役されるとこの色になる。ここから出所間際まで、まず変わることはない。
2種 - 赤。出所前、準面があるとこの色に変わる。蓄髪できるようになるけど、僕の場合、ホモ短髪なのであまり関係なかったw なお、交通区に配役されると初めからこの色らしい。ちょっと羨ましい。
1種 - 青。通常受刑者の引き込み後、あるいは交通区の人の準面後がこの色らしい。「らしい」ってのは、僕がこの色になったことないから。この色から準解放居室に移るらしい。手引き(生活マニュアルみたいなもの)によると、所外へ通いで刑務作業ってこともあるらしい。(加古川でもそれがあるのかどうかは知らない)

  • 優遇区分

受刑者は1類から5類までの優遇区分に分けられていて、類章の線の数で区分けされます。
この類で、行ける集会とか、購入できる物品が変わってきます。

5類 - 類章なし。入所したばかりが確かこれだったはず。4類との待遇上の差は…忘れた。
4類 - 線のない類章。工場に配役されたばかりのときはこれ。後述する臨時のお菓子とかもなく、最低限の類。2類・3類に上がった人も、懲罰等でカジュアルに4類に落とされる。
3類 - 線1本。配役後、半年ほどで3類に上がる。3類になるとまず、3類集会で500円分のお菓子が食べられる。また、分厚めの座布団、運動靴等が購入できるようになる。
2類 - 線2本。配役後、2年ほどして優良と判断されれば(ていうか、2年間、何の懲罰も受けずに過ごせればまず優良とみなされるんだけど)、2類に上がる。2類になると、2類集会にも参加できて500円分のお菓子が月2回になる。また、ナイロンタオル・洗顔フォーム・シェービングジェル・ボディーソープなどが購入できるようになる。
1類 - 線3本。実際に目にしたことはないけど、加古川にも数名入るらしい。食べ物は3類・2類集会プラス、弁当が月1回出るらしい。それ以外は…手引きに明記されていないのでわからない。

  • 等工

工場での作業者としての区分。
十何等工から始まって1等工まであるのですが、変わるのは報奨金の時給です。
最初は10円切るぐらいだったのですが、出所間際には月額3~4000円になってたので、2~30円にはなっていたはず。(安い)
この報奨金で、所内の物品を買ったり、親族に送金したりできます。

  • 落ちる

違反行為等によって、懲罰房に移動になることです。
通常、違反行為があると、「個票」という違反切符のようなものが切られ、度重なると落ちることになりますが、重大な違反だと一発で落ちることもあります。
通常の違反というと、作業中わき見をした、許可を得ず席を離れた、禁止されている時間・場所で私語をした、消灯後に本を読んだなどです。(いずれも僕がやらかしたこと)
重大な違反というと、オヤジに食って掛かった、オヤジの指示にあからさまに従わなかった、受刑者同士でけんかをした、作業拒否をした…とかかな。いずれも僕が目にしたことあるやつです。
一旦落ちると、1月ほど調査の上、別の工場に配役となります。
同じ工場に戻ることはまず滅多にありません。(1度あった。受刑者同士のトラブルで一旦両方落ちたんだけど、調査の結果、明らかに一方は悪くない、と判断されたとき)