用語集 その1

日記…のようなものも一通り書き終えたし、刑務所関連の独自用語みたいなのまとめられたらなーって思い、これから少しまとめてみます。
つらつらと取り留めなく思いついた言葉を羅列していくので、いずれある時期にちゃんと並べなおすかもしれません。(50音順とかに)

  • オヤジ

刑務官のことです。
お父さんのことではありません。
あちこちにいっぱいいる刑務官、み~んな「オヤジ」なので、「工場担当のオヤジ」「居室担当のオヤジ」ってつけて使い分けます。

  • ピン

仮釈もらえる期間の割合を言います。
僕の場合、刑期が2年4月で、満期2016年8月18日のところ5月11日に釈放されたので、約3か月、3/27だけ刑期が短くなったので「9ピンもらえた」とかの言い方をします。
大胆に4ピンもらえる人とかもたまにいるようです。

  • 刑期

判決で言い渡される、刑務所/拘置所に収監される期間です。
僕の場合「2年4月」。
読み方は「にねんよんげつ」。
独特な読み方だけど、法律用語なのでしょう、たぶん。
通常、判決までに拘留されてた期間をいくらか合算してくれるので(僕の場合、1か月ちょっと)、満期であっても実際の収監される期間は言い渡された期間より少し短くなります。

  • 仮釈

「仮釈放」のこと。
刑務所での態度が優良であったり、社会感情がそれを許したりとか、さまざまな要素で満期より早めに出所できる制度です。
一応、満期までは、塀の外で刑の執行が続く、ということになってます。
とはいえ、転居・長期の旅行の制限、定期的に保護司さんと面談すること、の他は通常の生活と変わりないんだけど。
この仮釈放の長さ、大きくもらえがちな時期とか、渋い時期とか、5年か10年周期ぐらいで波があるようです。
僕が入ってた頃は渋い時期だった…との噂です。
みんな何かと悲観的や楽観的に振りすぎる予想をしがちなので、その噂も本当かどうかは知らないけど。

  • 工場

受刑者は、刑務作業を「工場」という単位に分かれて行います。
僕がいたのは「12工場」。
主に裁縫を行い、安全帯やヘルメットのベルトなどを縫い付ける作業を行っていました。
他にも洗濯工場、衛生工場、図書工場などありますが、およそ「工場」という言葉がつくのに違和感のあるような職種まで、あくまで「工場」です。
こういった分業体制のおかげで、刑務所内はほぼ自給自足体制です。
これで農業やる工場でもあればさらに自給自足度高まるんじゃないだろうか。(山〇メンバー、щ(゚O゚щ)カモォォォン)

  • 居室

通常の受刑者は、まず雑居房という、1室4~6人の集団生活の部屋に収監され、1~2年で独居房という1人部屋に移されます。
雑居房を経験した人によると、独居房の方がずっといいそうです。
パーソナルスペースが全くないのは辛いらしい。
伝聞なのは、僕が雑居を経験してないから。
連休とかだと誰とも口を利かない日が続くので、「雑居の方がいいなー」って思ってたんだけど、そういうものなんだそうで。
ちなみに、交通事故による受刑者は「交通区」という専用の棟の半解放居室に行くことが多いんだけど、僕の場合、自動車運転過失致死罪にもかかわらず、ゲイバレしてたので、最初から最後までずっと独居房でした。
なお、半解放居室というのは、部屋の鍵がかかっておらず、建物内なら自由に移動ができる居室…らしい。
半解放居室、行きたかったなぁ、って、いやいや、あんなところ、二度と行きたくありませんけど