受刑生活日記…のようなもの(2014/11/8~2014/11/12)

  • 11/8

    簿記2冊目、思ったより進んだ…かな?

     官本を借りて進めている簿記の勉強。

    官本はどっかの通信教育の教科書の払い下げ品らしく、2冊に分かれてる。
    難しくはない内容だと思うんだけど、今まで興味のなかった分野なので、なんとも雲をつかむようなもやもや感がある。

    お経の漢字ピックアップ、傾向はわかった。(時間とりすぎ)

     暇なので(いや、やることを見つければ、決して暇じゃないんだけど、主観的に、ヒマ)、正信偈にはどんな漢字が使われがちなんだろう、と思い立ち、ピックアップを始めてしまった。

    ほんとヒマを体現しすぎ。
    一応ノートに残ってるので拾い出してみると「無」「光」「如」「大」「願」あたりかな。

  • 11/9

    母あて、書き上げ。

     母親あての手紙を書き上げた。

    発信日(毎週火曜と木曜)に投函する予定。

    麦の唄(NHK)、注文することに。
    みゆきさんの歌、何度か聞いて頭ん中にこびりついてるけど、さすがに数度聴いただけでは歌詞があやふやなので、NHKが出してる「ソングブック」を注文することにした。

  • 11/10

    安全帯、黒、60枚ちょっと。明日、ケバとりだって。

     作業の話。

    安全帯は1枚づつ最初の工程から縫い上げまで仕上げていく、って感じじゃなく、50枚なり100枚なりの束を、1つ目の工程、2つ目の工程とまとめてやってくから、後からこうして日記見返しても、出来上がり枚数だけでは、この日どれくらい進んだのか何ともわからん。

    アスキー着。

     週刊誌のアスキーが入った。前号が付録付きで入らなかったから、2週間ぶり。


    交通区のこと、Sさんに聞く。

     食堂の席替えで、ベテランのSさんと隣になったこともあり、刑務所内のことなど詳しく聞いた。

    この人も僕と同じく、交通なのに交通区に配役されず、ここ12工のような一般工場に配役されてるので、立場が似ていて、色々参考になる。
    もちろん向こうは懲役で僕は禁錮、交通区に行けなかった理由も、向こうは刑期が長いから(厳罰化の流れの中で危険運転がついたらしい)で僕はゲイだから、という違いはあるけど。
    その辺も踏まえて、僕がゲイであることはまだこちらからは言わないことにして、色々聞き出せた。
    交通区は準開放居室と言って、管理があまり厳しくないこと、でもその代わり、管理の目が行き届かないので、いじめとか、人間関係が難しいらしいことなど。

    新聞休みなのに、とっておかなかった。
    前日の新聞、朝に廃棄に回してしまってけど、そいうやこの日、休刊日だった。
    まぁ、捨ててしまって不便なのはテレビ欄だけだけど…

  • 11/11

    ケバとり202。やりにくかったのでこんなもん?

     この日はケバとり大会。その前工程、デコパット縫い付けやった人によって、その縫い跡の処理しやすいしにくいがある。

    この日はしにくい部類だったのかな。ついつい、自分のこと棚に上げで、「誰やねん、この下手くそ」と思ってしまう。

    おこられ: 帰るとき、ボタン。「止まれ」聞こえなくて止まらなかった。

     舎房に帰るとき、上衣のボタン(多分一番上)が留まってなかったんだと思う。

    常に脱いだり着たりするから、ボタン―特に一番上がゆるゆるになってるの。
    「止まれ」の号令、個別にかけられたってことは、入浴の日かな。聞こえなかったものはしゃーないわな。

    朝、挨拶するなって、O君。そんなムチャな。

    朝、2寮から工場に向かうとき、寮の出口に立ってるオヤジに、いつも「おはようございます」って挨拶してるんだけど、O君(みんなに好かれてない、ソフトボール大会の時にはじかれたあのO君。この人も処遇独居だ)に、この挨拶やめてほしいといわれた。なんでも、挨拶してるそのオヤジが嫌いらしい。

    …知らんがな。
    とりあえず、放っておく。

    アカマイと神社入るらしい。あーあ。

     頼んでおいた、自弁書籍、「アカマイ 知られざるインターネットの巨人」「神社が語る 古代12氏族の正体」が入るらしい。

    手元のお金(領置金)が底をつきかけてるため、うれしい反面、不安もあり。

  • 11/12

    安全帯36枚。明日午前中ケバとりだって。安全帯、次も黒100。やわらかマジックの方、結構返ってくる。

     安全帯36枚ってのが、仕上げた枚数だから、これだけではこの日結構進んだのかあまり進まなかったのかわからん。

    翌日は、午前中だけケバとりという、めずらしい指示。
    大抵は朝、20枚だけか、1日中ケバとり大会になるかどちらかなんだけどなぁ。
    安全帯は次回も黒色100枚の束だって。当分ショートには帰れそうにない。
    固定用紐にマジックを縫い付ける作業、かなり不良で返ってきた。ミシンの調子が悪いのに気づかず作業を進めてしまうとこうなるのか。

    O君の件は、オヤジに言う。

     昨日、挨拶しないでくれと言われた件は、工場担当のオヤジに申し出た。「放っておけ」と。

    まー、オヤジもO君のことは面倒くさいんだろうな。