受刑生活日記…のようなもの(2014/6/8~2014/6/18)
- 6/8
月命日。
被害者の方の月命日(命日は10/8)。お経とかも何も持ってこなかったので、現場方面(ほぼ実家方面)に向かって黙とうする。
チリ紙(42→正)
何のメモ書きか忘れた。
靴下、パンツ、ランニング、丸首、パジャマ上、座布団カバー
多分、何を洗濯に出したかの覚書だと思う。 - 6/9
名札シール張り、348枚。
この日の作業。なかなか思ったようには進まない。
風呂。
風呂があった。色々注意されたことは後で。
洗濯(パンツ、丸首シャツ、ランニング、パジャマ上、座布団カバー)。
前日の日記覚書は、この日出す洗濯物を覚えておくためのものだったらしい。
申し出、チリ紙の件→いつでももらえる。辞書のシール→貼りなおしてもらう。
チリ紙が残り少なくなってて心配だったんだけど、足りなくなれば無事、もらえることが分かった。
あと、私物の辞書についている使用許可の紙が剥がれかけていたためそれを言ったところ、すぐに貼りなおしてもらえた。
注意: 申し出の時、称呼番号、名前。昼、すぐ返却の皿も洗い桶使う。お茶流した後も、すぐ洗面器で蓋。風呂行くとき、左手に石鹸・タオル、ぐるぐる巻き。シャンプーは胸ポケットに入れて、右手は空ける。(検身の時は、ポケットから出す) 帰り、石鹸・タオル点検後、石鹸にタオル素早く巻く。あとは行きと同様。帰り、部屋の前、回れ右失敗。作業終了、やっぱりあれ、合図だった。
なんかいっぱい注意された。
- 申し出(毎朝、オヤジが何か申し出ることないか、って聞いて廻ってくるの)のとき、まず、称呼番号(僕の場合、314番)・名前を言うことになってるんだけど、それを忘れて用件から始めてしまった。
- 返却する食器を洗うとき、水を溜めずに流しっぱなしの水で洗ってしまった。
- 洗面台で水を使った後、洗面器を裏返してふたをすることになってるんだけど、それを忘れて放置していた。
- 風呂に行くとき、石鹸をタオルでぐるぐる巻きにして左手に持つ、シャンプーは胸ポケットに入れる、右手は空けておく、だって。説明受けてないし~。
- 帰りもそれをすばやくだって。
- 風呂から帰って部屋の前に着いたとき、方向転換のために回れ右しなきゃいけないんだけど、ふらついて失敗してしまった。
- なんか放送が聞こえたような気がしたけど、室内で刑務作業続けていた…ら、さっきのがやはり終了の案内だったらしい。
- 6/10
名札シール貼り、約400枚。
作業(名札シールの袋詰め)、やっと400枚/日、いくようになった。こんなこまかいことでモチベーション上げるしかないな。
外運動。
外運動があったけど、初めて列の先頭になったため、色々注意される。(後述)
洗濯。(パンツ、上衣)
この日の洗濯は、パンツと上衣。
注意: 運動時、先頭の場合、左向け左のあと、まずは動かない。カレーの時は、汁椀そのものを出さない。トイレの衝立。
この日注意されたのは、運動に出るときの行進の要領かな。たまたま僕が先頭だったんで、運動する場所とかうろ覚えで、キョドってしまった。
あと、トイレの衝立出しっぱなしでまた注意された。くそぅ、情けないな。
他は、カレーの時は部屋に備え付けの汁椀を所奇行に出す必要はない、ってこととか。
明日予定(申し出)、手紙、日用品購入、チリ紙、遵守事項。
明日申し出する予定のことを、日記にまとめていた。
手紙を出したいこと、日用品を購入したいこと、チリ紙がなくなりそうなこと、遵守事項を書いた冊子の取り扱いのこと、など。 - 6/11
名札シール貼り、350枚。計1110枚。
作業の進捗。あまり進歩しないなぁ。
半身浴。
風呂があったけど、フルの15分風呂ではなかった。
大刑の場合の「半身浴」ってどんなものだったか、もう忘れてしまったけど。
散髪。
散髪があった。
散髪する人も、受刑者なんだな…
手から、すんごい刺青がのぞいてる。
シャツ、枕カバー入る。
部屋に、追加のシャツと、枕カバーが入った…のかな。
そういえば大刑に来たばかりのころ、枕にカバーついてなかったような気がする。
手紙出し。(会社)
会社あての手紙出せた。
申し出: チリ紙(1日分もらう)。手紙。購入。(また新規購入) 遵守事項確認。
チリ紙がないので、1日分のチリ紙追加をお願いした。
手が藻を出すお願いをして、無事、出せた。
購入願箋をお願いしたけど、頼める日用品ってまた前回と同じ…?
前回は入所直後の緊急購入分だから、今度願箋もらったら、一般的な日用品購入ができると思ってたんだけど…。
遵守事項の冊子については、昨日、疑問に思ったことを確認。
明日、申し出予定。(1)チリ紙。(2)購入はずっと新規? (3)襟布は?
明日、また申し出すべき事項を忘れないようまとめている。
チリ紙をまた1日分もらう予定。
購入願箋はもうここ(大刑)ではもらっても無駄なのかな?(どうせすぐ移送されるからってことで) その辺、要確認。
襟布は? って何を聞こうとしてたんだろう。忘れた。
注意: 余暇時間運動はダメ。→申し出時に確認。
部屋の中で筋トレしてたら、運動時間以外は運動しちゃダメなんだって。聞いてないよ~。明日、申し出の時にホントにダメなのか聞いてみよう。 - 6/12
明日、移送のため、その準備。作業なし。
明日、加古川刑務所に移送だって。早い…大刑で1ヶ月ぐらいって聞いてたのに。
その準備のため、今日は作業なし。
あれこれ申し出しようと思ってたのに、そのほとんどがぶっとんでしまった。 - 6/13
加古川刑務所に移送。
加古川刑務所に移送される日。この日からしばらくはまた一旦、ノートが取り上げられた状態になったので、日記も思い出し思い出しになる。
荷物は昨日のうちにまとめていたので、呼ばれて部屋を出て、検査室のようなところに集められた。
ここで一旦その後、教室のようなところに移動。ここで私服に着替える。一旦外に出るときは(護送車の中でも)、私服になるらしい。
ざっと見まわすと、同様に加古川に行く人が8人ぐらいいるのかな。当然私語は禁止なので、誰ともしゃべることができないんだけど、1人、ムチャクチャかわいい子がいる。
バス(護送車)に乗せられ、一路、加古川へ。1時間以上はかかったかな。2時間はかからなかったと思う。
窓から見える、久しぶりの外の景色(大阪や神戸)に、ちょい感動。
加古川に着いたら、また、大刑に着いた時と同様の持ち物検査やら、身体検査やらあった。
ここでも、大刑からの引き継ぎ事項にあったのか、また、ゲイであること確認される。
待ち時間がやたら長かったけど、何とか丸1日がかりで終了。
部屋は3寮1階12室ってところ(以降、3下12と略称)。大体、下図のあたり。mapfan.com
ただひたすらだだっぴろい。6人部屋にポツンと一人…
これも最初の訓練期間だけで、配役工場が決まれば、ちゃんと一人部屋で独居になるらしいけど。 - 6/14
この日から訓練工場というところに配役になった。
正直、かなりきつい。ちょっとしたミスとかで怒られる。まー、大きなはっきりとした声(基本、怒鳴るぐらいのつもりで)、きびきびとした動作を心がければ、そうたいした問題にはならないんだけど。
工場配役になって、やっと他の受刑者と話す時間ができた。(運動の時間、昼休み、休憩時間が交談可能な時間)
僕と同じ日に加古川に移送された同期は8人。これらが皆、一旦訓練工場に配役される。
うち1人、S君という、むちゃくちゃかわいい子がいた。
ホンリ過ぎてキョドってしまってうまく話しかけられないけど、話してるのを聞いてると、どうにもドノンケ。(そりゃまぁ、そうだろうけど)
まぁ、眼福と思って、小さな幸せ噛みしめましょ。
ノートなしで思い出すだけで書けることはこのくらいなんで、次はノートが手元に戻ってきた19日から。